SD-Retinex

シグモイド関数の導関数を設計原理にした、学習不要で CPU でも速く動く低照度画像強調手法。論文・コード・評価結果を公開しています。

年
2026
役割
単著(研究・実装)
分類
研究
状態
進行中
技術
Python, NumPy, OpenCV
リンク

SD-Retinex は、学習を必要としない決定的な Retinex 手法です。モデルの重みやデータセットへの当てはめはなく、NumPy と OpenCV だけで CPU 上で動きます。

しくみ

  • シグモイド関数の導関数 σ' にもとづく安定したカーネルで、照明を分離型フィルタで推定します。
  • 有界なトーンマップで暗部を持ち上げ、出力を [0, 1] の範囲に収めます。
  • 先行手法 XCR のカーネルは σ' を虚軸上でサンプリングしたものに等しく、ロジスティック関数の極によって不安定になります。SD-Retinex は、これを実軸上のカーネルと有界なトーンマップに置き換えました。

結果

LOL eval15(15 組の画像)での平均値です。

手法 PSNR ↑ SSIM ↑ ΔE₀₀ ↓ ms/枚 ↓
入力(無処理) 7.77 0.195 37.08 0.03
SSR 8.99 0.527 31.88 151.01
MSR 8.91 0.525 32.09 604.31
XCR 9.83 0.403 30.91 24.36
SD-Retinex 16.47 0.487 15.90 18.41

学習不要の手法の中では、PSNR と ΔE₀₀ が最も良く、処理時間も最短でした。SSIM は SSR と MSR のほうが高く、ペア画像で学習した深層モデル(URetinex-Net、Retinexformer)には及びません。処理時間は同じ表の中での比較です。

公開しているもの

SD-Retinex は Beacon の中核の技術です。

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